うつ病ラボbyサティセラピー

本当の自分を取り戻し、自分を活かす方法

プロフィール⑨【得たものと失ったもの】

妹が帰ってしまうと、私は自宅の畳に横になりました。

 

真夏で外は蝉がうるさいくらいに鳴いているのに、私は寒さで震えて、毛布に包まっていました。全身が痛かった…

 

“私はいくら罰を受けたら赦されるだろうか”

 

そう思いながら、窓の外を見ると、空はとても綺麗に晴れて、ベランダにはいつか植えた種がいつの間にか花を咲かせていました。

 

 

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ずっとほったらかしだったのに、たくさん咲いた白い花を見ていたら、その健気な姿に私はとても胸を打たれました。

 

誰かに褒められるためでも、認めてもらうためでもない…花はただ時期がきて精一杯咲いているだけ。

 

 

私はこの花を見ていて、勇気をもらい、立ち上がる決心をしました。

 

 

生んであげられなかった命の分まで、リハビリをがんばっている父の分まで、ずっと一緒にいてくれた妹のために…

 

 

“ちゃんと仕事しよう。心機一転引っ越しをしよう”と。

 

 

 

しかし決意したものの、まず引越しするお金がない…就職活動する体力も精神力もまだなく、それで私はお金のために手っ取り早く水商売を選ぶことにしました。すごく一生懸命働きました。

 

 

元々水商売は私の気性には合わないのだけれど、丁寧な接客を心掛けて、自分を指名してくれるお客さんがたくさんつくようになりました。

 

 

その時の私にとって、お客さんがついてくれるということは、‟商売”というところまで全く辿りついておらず、ただ‟自分みたいな人間でも必要とされている”と自尊心をほんの少し満たしてくれるものでもありました。

 

 

良いお客さんとスタッフに恵まれて、私はそのお店でリハビリを兼ねながらお金を貯めていくことができました。

 

 

 

ある程度まとまったお金が貯まって、心身共に自信を取り戻してから、また昼の仕事に戻りました。

 

 

 

私は妊娠が発覚した時に、それまで10種類飲んでいた薬を一気に止めていましたが、中絶しても止めたままでした。

 

 

 

やはり電車ではパニックになりそうなこともあったし、急に理由もなく憂鬱になることも不安になることもあったけれど、薬を止めて更に症状が悪くなることなど一切なくて、むしろ回復が早かったように思います。

 

 

また仕事をする自信も勇気も取り戻すことができました。

 

 

昼の仕事も就いて数か月経ち、職場近くに引越しすることにしました。

 

 

念願の引越し…10代から独りぼっちでたくさん苦しんだ部屋からやっと出られる日が来た…これで全て新しい自分に生まれ変われる…そう思っていました。

 

 

私は自分のことで精一杯でした。

 

 

 

私は妹の心を置いていってしまった…

 

 

 

引越しの当日未明、妹は道路に飛び出して2台の車に撥ねられました。